<巨人10-2阪神>◇4日◇東京ドーム
快音を響かせて鋭い打球を飛ばした。阪神マット・マートン外野手(28)は、最終回2死で第5打席に立った。福田の高めに浮いたボールをしっかりとらえる。弾丸ライナーで中堅左を襲ったが、俊敏な動きの中堅松本に好捕された。6月6日ソフトバンク戦からの連続試合安打が「18」でストップした瞬間だった。
「こういうこと(記録ストップ)は起こることだから、しかたがない。いいボールを何度も見逃したしね。今日は東野がいいピッチングをした」
安打製造器が小休止した。東野のストレートに押し込まれ、中飛、中飛、右飛と重ねた。7回無死一、二塁では山口の初球を打って出て三ゴロ併殺打。5打数ノーヒット。巨人3連戦は16打数2安打で打率は3割4分3厘に下がり、首位打者からも陥落した。
ただまじめ助っ人が記録や打率で落ち込むことはない。現在の年間200安打ペースについて「個人が1年間で何本のヒットを打つとか、打率はいくらとかは重要なはずがない。野球において個人的な出来事はすべてチームの勝利に還元されるべきだ」と言ったことがある。相手の特長をノートに書いてデータに目を通す。試合直前に外野でランニングを繰り返す。ルーティンワークのすべてが勝利を呼ぶ一打のためにある。
連続安打こそ止まったが「いいスイングはできた」と言った。Hランプや平均値で測れないものに価値がある。そんな姿勢がある限り連続試合安打もまたスタートする。【益田一弘】
[2010年7月5日11時54分
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