<ヤクルト5-8中日>◇4日◇秋田

 オレ竜が約2カ月ぶりとなる8得点の猛攻で再び勝率5割に復帰した。故障から復帰して2戦目のディオニス・セサル外野手(33)が先制打を含む3安打2打点2得点と大暴れ。懸念だった6番打者が活躍したことで打線がつながった。8点を奪ったのは5月1日広島戦(ナゴヤドーム)以来。故郷・秋田での連敗を3で止めた落合博満監督(56)は、課題だった打線に兆しが見えたことに手ごたえを感じていた。

 セサルが初めての秋田で打って、走っての大暴れだ。まず2回、無死二、三塁の絶好機で打席に立つと、ヤクルト先発由規の150キロ直球につまりながら左前に先制適時打を運んだ。「とにかく高めの球を待っていた。今は(打撃が)すごくいい感じなんだ」。5回にも中前打を放つと、7-5とリードした7回には右翼線二塁打でチャンスメーク。続く小田の犠打で三塁に進むと、堂上直の内野ゴロの間に本塁を陥れ、決定的な8点目を奪った。メキシカンリーグMVPの片りんを見せた。

 右肩故障で2軍調整していたセサルは7月2日、約3週間ぶりに1軍に合流したばかりだが、落合監督は3日のヤクルト戦(秋田)からすぐに「6番右翼」で先発起用。期待に応えるように前日にヒットを放ち、この日は今季3度目の猛打賞、3安打2打点2得点。セサルが6番で躍動した途端、低迷していた打線がつながり、5月1日広島戦以来の8得点だ。

 「こいつらユニホームを汚してナンボの選手だろう。泥んこになってやらないで勝てるか?

 今までもそうやって勝ってきたんじゃないか」。落合監督は約2カ月ぶりの猛攻をこう表現した。1点を追う4回にはヒットで出た荒木が二盗を決めると、続く英智の打球を相手の遊撃・藤本が失策する間に一気にホームへ滑り込んで同点に追いついた。セサルを筆頭に、選手たちの泥だらけのユニホームを見た指揮官は手ごたえを感じているようだった。

 「アキタは監督の故郷だって?

 聞いたよ。勝てたことはチームにとっても、監督にとっても大きいんじゃないかな」。ドレッドヘアが名物「なまはげ」のように見える(?)セサルが秋田での連敗を3で止めた立役者だ。打率1割台と低迷していた故障前とは別人。遅れてきた助っ人が、たびたび顔をのぞかせてきたチームの悪いムードを“退治”しようとしている。【鈴木忠平】

 [2010年7月5日11時53分

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