<横浜4-3広島>◇13日◇横浜

 広島前田健から今季初の2ケタ安打を奪い、横浜が9連戦の初戦を制した。打線に火をつけたのは新外国人ブレット・ハーパー内野手(28)だ。2回、カウント1-3から内角低めのスライダーを右中間席上段に運んだ。3回には2死一、二塁から右前適時打を放ち、3点目をたたき出した。力と技を見せつけた2安打2打点1本塁打。今もっとも勢いのある投手を打ち砕いた。来日6試合目での横浜スタジアム初のお立ち台。はにかみながら「アリガトウゴザイマス」と日本語で頭を下げた。

 殊勲の一打はどちらもカウント1-3からだった。打席では常に「有利なカウントにして、自分のスイングをすることを心がけている」という。子供のころ、父から「自分のスイングができるように、球の動きをよく見ろ」と教わった。父のブライアンさんは91年ツインズのワールドシリーズ優勝メンバー。偉大な父の教えを胸に、日本で息子が花開いた。

 [2010年7月14日9時40分

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