<ヤクルト5-9阪神>◇17日◇神宮
JA不敗神話誕生や!
連敗ストップへ勢いづけたのは阪神城島健司捕手(34)だった。2回、16号先制2ラン。3回には新井が11号2ランで続いた。これで城島&新井のJAアベック弾は3度目でチームは3連勝。特に城島は本塁打を放てば8連勝と、猛虎をグイグイ上昇気流に乗せている。首位を争う巨人は小笠原、ラミレスの競演が売りだが、JA安心理論も負けてませんで!
生還した城島は、ベンチに向かって腰振りダンスを踊った。腰に両手を当て、前後にクイックイッ。真弓監督や木戸ヘッド、ナインは爆笑のハイタッチだ。「別に意味はないんですよ」。城島も笑ったが1発&爆笑パフォーマンスが、連敗中のムードを一気に明るくしたことは間違いない。「2試合負けてたからね」。これが8回まで毎回安打、9点大勝の着火点。一振りで流れを引き寄せた決勝弾だった。
7番打者とは思えない弾道だった。2回2死二塁。加藤の真っすぐをしばき上げ、特大アーチを左翼席に放り込んだ。「振った所にボールが来た感じでたまたまですよ」。ブ厚い虎の重量打線でこそ下位を打っているが、他球団なら4番を張ってもおかしくはない。3試合ぶりの16号先制2ラン。1発を打てば8連勝の神話も出来た。「そんなこと言ったら止まるやん」。でもうれしさは隠せない。
球宴の本塁打競争へ向けても、景気づけの1発となった。14日にファン選出で出場が決定。だが本人は「えっ、何でオレ?
ブラゼルとかブランコとか、ケタ違いのヤツがいるのに」と焦っていた。トーナメントで戦う個人戦の相手は巨人阿部、オリックスT-岡田、ロッテ金泰均と長距離砲ぞろい。公式戦のアーチ数は城島が1番少ない。だが出るからにはプロのプライドがある。「頑張りますよ、選んでくれた人のために」。自身のパワーを再確認した力強い放物線だった。
仲間へのフォローも忘れなかった。帰りのバスへと続く通路。退場処分を受けた平野が待っていた。やや沈みがちに右手を差し出した背番号5に城島は言った。「また平野が手を出しました。僕を殴りました。みなさん、コイツを永久追放にしてくださ~い」。ほとんどブラックジョークだが、その一言でみんなが笑った。平野にもパッと笑顔が広がった。全力プレーの結果に落ち込む必要はない。まさにムードメーカーらしい城島流の気配りだった。
「今日の勝ちは大きい。早く(連敗分を)取り戻したい」。最後は気合満点に宣言した。勝って貯金を最多の11に戻し、前半最後の戦いとなる甲子園へ。チームの要にツバメ退治もお任せだ。
[2010年7月18日11時50分
紙面から]ソーシャルブックマーク




