<阪神2-0広島>◇19日◇甲子園

 ロースコアの展開にも、阪神真弓明信監督(57)は心静かに戦況を見つめていた。「(スタンリッジは)攻める姿勢が出ていた。ベンチでも安心して見ていられた」。広島ジオの緊急降板で助けられた部分はあるが、危なげのない試合だった。首位巨人がデーゲームで勝ち、0・5ゲーム差は変わらないが、それ以上にうれしかったことがある。貯金「12」は就任以来の最多記録を更新。優勝争いの地盤固めが着々と進んでいる。

 2点のリードをいかに守るか。最終回までスタンリッジに託し、藤川俊や大和で終盤の守備を固める。巨人が投手のやりくりに苦労しているが、対照的に自軍の投手を無理使いする必要がなくなってきた。

 打線の軸になるべき金本に復活アーチが飛び出したのも朗報だ。「(本塁打の)後の凡打の内容も良くなっている。心配いらない、というか頼りになる」と口調も滑らかだった。当初は金本を休み休み先発起用させるプランもあったが、好調ぶりに球宴まで残り2試合のスタメンを確約。理想の戦力が整いつつある。

 勝負を先に見据える指揮官は、球宴までの9連戦を前に胸の内を明かしていた。「“貯金魔”に徹することを宣言しておきたい。貯金の数が終盤になって生きてくる」。3連勝で、またひとつ白星をつみ重ねた。「オールスターまで、あと2試合。2つとも取るつもりでやりたい」。もちろん今の数に満足しない。野球の貯金はファンから「セコい」と言われることはないのだから。

 [2010年7月20日11時5分

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