<阪神6-3横浜>◇28日◇甲子園

 ためていた力を一気に解き放つかのように阪神打線が爆発した。今季3戦3敗だった横浜清水に2安打に抑えられて迎えた0-2の7回。4試合無安打と調子を崩していたマートンが中前打で出塁すると、打線のスイッチが入った。

 4番新井が二塁後方に渋く落ちる中前打で続いた。盗塁で無死二、三塁と好機が広がる。打席のブラゼルは自打球を左ひざに受けながらも「間をあけたくなかったので集中した」と、痛みをこらえて2点適時打を放ち同点だ。金本が一、二塁間を破って、無死一、三塁。ここで13打数6安打と清水との相性のいい城島健司捕手(34)が打席に入った。

 暑い毎日が続く中、「僕の場合、夏は食べられて太る。体重が増えてしまうんですよ」と言い、最近は毎日1時間の自転車型トレーニング器具で減量している“夏男”は「併殺シフトでもないし、僕的には三振だけしなければいい楽なケース」と、冷静だった。カットボールを左手1本でとらえて右前打。一気に勝ち越した。

 さらに安打は続き、終わってみれば7回は2犠打を挟んで8安打。ずらりとそろった長距離打者が8本の単打を並べた。真弓明信監督(57)は「あの回だけで8安打。珍しい。(いつもなら)ホームランがあったり、長打があったりするが、シングルヒットでつないでくれた」と振り返った。

 前日、巨人を抜いて86日ぶりに4度目の単独首位に立った。だが、過去3度はいずれも翌日の試合で敗れて同率首位に並ばれるか、2位に転落していた。そんな悪いジンクスも打破して、貯金は今季最多の14に膨らんだ。「みなさ~ん、清水が『僕が(1軍に)来てから2敗しかしていない、アゲチンです』って言ってるんで、インタビューしてやってくださ~い」。控え捕手清水と並び、ロッカー室から出てきた城島のジョークは全開。今の虎に負けるムードはみじんもない。

 [2010年7月29日9時13分

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