<ヤクルト12-2広島>◇28日◇神宮

 エースの意地が、支えだった。ヤクルトの先発石川雅規投手(30)は、8回まで毎回走者を背負いながら2失点。「持ち味というか、粘れました。コントロールがいまいち。風も強かったんで、フライが上がったらホームランになりそうだったんで、低めに低めに意識して投げました」と12安打を浴びながら、4連勝で6勝目を挙げた。

 バットでも活躍した。4回2死三塁から右中間を破る適時二塁打。2回には広島の先発今井に同点につながる安打を打たれていただけに「やり返そうと思っていました」とニヤリ。投球同様に負けん気の強さを発揮した。

 オールスター期間は、自宅で家族と過ごした。「何をするわけでもなく、家で子供たちと一緒にオールスターを見てました。出られなくて寂しかったので、来年は出場できるように頑張ります」と悔しさを糧にしてのマウンドで結果を出した。【小島信行】

 [2010年7月29日8時53分

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