<中日3-2広島>◇15日◇ナゴヤドーム
初6番弾はド派手だった。中日堂上直倫内野手(21)がゲームを振り出しに戻す4号2ランを放った。0-2の4回2死二塁。広島中田の高めに抜けたカーブを左翼席最前部に運んだ。今季初対戦の20歳右腕に苦しんでいたチームを救う一撃。初体験の6番で本塁打を含む4打数2安打と一発回答だ。
ナゴヤドームの天井にも届こうかという打球が、高々と舞い上がった。打球の落下と反比例して本拠地のボルテージは一気に上昇。観客の声援を、背番号1が一身に受けた。
「積極的にいこうと思ったのが、良い結果につながった。6番?
それは関係なかった。いつもと同じ気持ちで行きました」。
先頭和田の二塁打から森野、谷繁が倒れて2死になっていた。クリーンアップで取り損ねた得点を、ひと振りで生んだ。前日までの打順は7番か8番。これまでの下位打順での3本塁打より、価値のある仕事だった。
「アラ・イバの二遊間コンバート」と「6番井端」はシーズン前に落合監督がV奪回に向けて描いた構想だった。井端の離脱もあり6番にはセサル、野本、堂上剛…複数選手が起用されてきた。シーズンの勝負どころで指揮官がメンバー表に書き込んだ6番打者が、21歳で実質1軍1年目の「堂上直」だった。
「目の前の試合を一生懸命、集中してやるだけです。これからも良いアピールをしていきたい」。
抜てきされるだけの理由がある。8月の月間打率は3割5分7厘と絶好調。逆転Vの使者になる予感を漂わせる1発だった。【桝井聡】
[2010年8月16日10時46分
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