<横浜2-1中日>◇29日◇横浜

 横浜大家友和投手(34)が、12年ぶりに復帰した古巣でようやくファンに勝利をプレゼントした。7回1失点で今季5勝目ながら、横浜スタジアムでは8度目の登板で初勝利。お立ち台では「ハマスタで勝つのに時間がかかってすいません」と、珍しくポーカーフェースが崩れた。

 夏休み最後の日曜日。「学校が始まる前にいい思い出を作ってほしかった」といつも以上に力が入っていた。直球をていねいに低めに集め、打者の手元で小さく動くカットボールで打たせて取った。1点差に迫られた6回1死二、三塁のピンチではブランコ、野本をカットボールで飛球に仕留めた。2回を除き毎回走者を背負いながらも緩急で要所を締める、大家らしい快投だった。

 尾花監督も「大家はキレがありボールの質も最後まで良かった」と上機嫌。中日のお株を奪うような投手リレーも決まり、これで中日戦2カード連続勝ち越しに成功。3連戦での連続勝ち越しは06年8月以来で、自力優勝はなくなったが上位いじめで混セを盛り上げる。

 [2010年8月30日12時10分

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