<中日6-0広島>◇2日◇ナゴヤドーム
背番号1が地元で息を吹き返した。3回2死満塁。中日堂上直倫内野手(21)が高めに浮いたチェンジアップをひっぱたいた。この日、2本目となるヒットは左前に抜ける適時打。5回には中前打を放ち3打席連続安打。8月11日横浜戦以来、自身2度目となる猛打賞に「まだ2回目ですけど、地元で打てたことがうれしい」。先発全員安打のチームでも、その存在は輝いていた。
優勝争いを演じるチームでレギュラーを張る21歳。当然、重圧と戦っている。最近5試合は15打数6安打とヒットこそ出るが、打点はわずか1。「最近は自分のところによくチャンスが回ってきてヒットが打てていなかったですから」。悩みながらも居残りで練習を続け、球場を出るころには日付が変わるということもザラだった。
達人の教えが頭にこびりついていた。1日の練習中にベンチ裏の通路で4番和田に呼び止められた。バットを指さしながらその特性を教えられた。「バットの使い方ですかね。言われてから自分の中で考えて意識してやっている」と詳しい内容は言わなかったが、アドバイスというよりも“奥義伝授”だった。
「また明日から大事な試合が続く。シーズンの終盤まで使ってもらって良い経験をさせてもらっている。疲れたとか言ってられない。頑張るだけです」。3日からは0・5ゲーム差に迫った2位巨人とぶつかる。初めて経験するシーズンの優勝争い。目の前で起こるすべてが、今後の糧になる。【桝井聡】
[2010年9月3日11時13分
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