<中日3-1巨人>◇5日◇ナゴヤドーム

 中日和田一浩外野手(38)が02年の自己最多に並ぶ33号2ランを放った。1回2死一塁。巨人東野の高めストレートを右翼席最前列まで運んだ。「良いところで打てて良かった。初球から振りにいったことが良い結果につながった」。5回には3点目につながる内野安打をマーク。「打のヒーロー」はこの日も背番号5だった。

 G戦にめっぽう強い。最終カードとなったこの3試合で10打数5安打、2本塁打と暴れ回った。チームは今季巨人に15勝9敗と2年ぶりに勝ち越したが、和田は巨人戦で打率3割9分5厘を記録。本塁打はこの試合で7本目と打ちまくったのだ。G撃破の立役者は、間違いなくこの男だった。

 4日には巨人ゴンザレスの内角攻めにあい、珍しく怒りをあらわにした。V争いも佳境を迎え、厳しいコースを攻められる場面も多い。それでも「逆にそれが甘くなれば」とお構いなし。試合前にはゴンザレスとガッチリ握手を交わし、その数十分後に放物線を描いてみせた。

 シーズンを終えるまで数字は振り返らない。西武時代の02年に並ぶ自己最多の33号を放っても、3日ぶりに首位打者に返り咲いても同じこと。「記録で野球をしているわけではないですから。数字はすべて終わってからの話」。そしてすぐさま続けた「今は勝つことが一番です。また明後日(7日阪神戦)から頑張りたい」。0・5差で追いかける虎をはっきりと視界にとらえた。【桝井聡】

 [2010年9月6日11時13分

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