<セCSファイナルステージ:中日2-3巨人>◇第3戦◇22日◇ナゴヤドーム<平成の名将対決
落合監督VS原監督>
CSファイナルステージの流れは変わったのか。中日落合博満監督(56)は敗れても「しょうがない」と余裕の表情。この1敗で流れが変わることなどないと、笑みさえ浮かべた。
敗戦にもかかわらず、落合監督は笑っていた。試合終了から約15分後、会見場へくると、おだやかな表情で振り返った。「岩瀬で?
しょうがない。(全勝なんて)そんなムシのいいこと考えていないよ」。これで対戦成績は3勝1敗となった。残り3戦、いずれも引き分け以上で突破が決まる。圧倒的有利な立場を強調するように、余裕を漂わせた。
試合内容では、昨季まで3連覇してきた原巨人の意地を見せられた。だが、落合監督は努めて淡々とタクトを振るった。1点ビハインドの6回、高橋のヒットで一塁走者ラミレスが本塁へ突入した。微妙なタイミングだったが、球審の判定はセーフ。ブロックしたと主張する谷繁が激怒した。ここで指揮官がベンチを出た。谷繁と球審の間に割って入ると、抗議しながら、興奮した谷繁を遠ざけた。最後はなだめるように「ポンッ」と谷繁の尻をたたいた。冷静に-。ナインに無言のメッセージを送っているようだった。
余裕の裏には屈辱の経験がある。昨季までCSは巨人に挑戦する立場。特に優勝チームへのアドバンテージが導入されたここ2年間は、初戦を勝ちながら、じわじわと追いつめられるように敗退した。追う者の苦しさは身に染みている。だからこそ負けてなお、笑ったのだろう。
「まあ、ゼロで負けるよりはいいんじゃないか。向こうのピッチャー、ひと通り出てきたわけだから」。にやりと笑った。終盤に打線が意地を見せ、久保に2安打、越智に2ランを含む2安打、山口にも1安打を浴びせた。巨人の救援トリオにボディーブローを打ち込んだ。あとはとどめを刺せばいい。【鈴木忠平】
[2010年10月23日9時14分
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