横浜は国内FA権の行使を表明した西武細川亨捕手(30)の獲得に乗り出すもようだ。球団幹部は「あくまでも村田、内川の残留交渉が最優先」と今季、国内FA権を取得した主力2人の引き留めを優先させる方針を示しながらも「捕手は重要な補強ポイント。このオフも1つ1つ強化策を進めている」と話し、獲得検討を進めていることを認めた。

 3年連続の最下位に沈んだ横浜は、来季に向けて「投手力」とともに「捕手力」の強化を掲げている。野口、橋本と2年続けてFAで捕手を獲得しながらも「正捕手不在」の状況は埋められていない。ドラフトでは育成も含めて2人の捕手を指名。新設のブルペンコーチとして独立リーグ新潟で監督を務めた芦沢真也氏を招聘(しょうへい)。捕手部門の強化を進めている。

 細川は今季リーグ首位の盗塁阻止率を誇り、リード面にも定評がある。横浜の補強ポイントと合致する。正式に獲得に乗り出す場合は複数年契約も含めて検討し、誠意を持って交渉に臨む構えだ。

 [2010年11月8日8時38分

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