中日落合博満監督(56)が日本シリーズ敗退から一夜明けた8日、今オフの大補強を宣言した。オリックス後藤光尊内野手(32)らをターゲットにしたFA補強を3年ぶりに解禁。さらに新外国人、トレードとあらゆる手段を駆使して、弱点である打線を強化する。「この2年間で結局、弱点は解消されなかった。今年は動くよ。今までは欲しい選手がいなかったから動かなかったけど、今年はそういう年なんだ」。今季はリーグトップの防御率3・29を誇ったが、チーム打率はリーグ5位の2割5分9厘。日本シリーズでもロッテに打線の違いを見せつけられた。

 特に森野将彦内野手(32)、和田一浩外野手(38)、トニ・ブランコ内野手(29)の後を打つ6番打者の不在は深刻だ。FA補強は07年オフに和田を獲得して以来、封印してきたが、すでに水面下で今季FA権を取得したオリックス後藤、広島石原らの動向を調査。もしFA宣言すれば、獲得に動く準備を進めている。代打要員として横浜を退団した佐伯の獲得も検討している。さらに近日中に森ヘッドコーチを南米に派遣し、新外国人を調査させる。

 「マネーゲームはしないよ。正当な評価をして、それでだめだったら仕方ない。外国人だってとるよ。目星はつけてあるんだ」。落合監督は自信ありげに話していた。【鈴木忠平】

 [2010年11月9日7時56分

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