ヤクルトが、楽天を戦力外となった宮出隆自外野手(33)を獲得する方針を固めたことが9日、分かった。近日中にも発表される。

 95年に投手としてヤクルトに入団し、02年に野手に転向した。09年開幕直前に一場との交換トレードで楽天に移籍。プロ入り当時の監督でもあった野村監督の下、主に左腕キラーとして打率3割3厘の活躍で同年のクライマックスシリーズ進出に貢献。しかし今季は34試合の出場で打率1割5分4厘に終わった。

 192センチの長身で、パンチ力と強肩は健在。外野だけでなく、一塁や三塁も守れる。野球に対する姿勢もまじめで、チームメートからの人望も厚い。プロ入り当時から知るヤクルトのチーム関係者は「若い選手にもいい見本になると思う」。現在、右打ちの外野手は飯原1人だけで、デントナの来季契約も流動的のため、古巣復帰が決まった。ヤクルトでの下積み時代の2軍監督が小川監督だっただけに、恩返しとしての活躍が期待される。

 [2010年11月10日7時37分

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