脳力アップで復活だ!

 昨年3勝8敗と不本意な成績に終わった横浜の三浦大輔投手(37)が、オフから速読に挑戦。脳を活性化することで、常にベストパフォーマンスを引き出せる状態に持っていけるという、頭のトレーニングを行っている。

 速読インストラクターの呉真由美氏との出会いがきっかけだった。速読を行っている時の脳波とトップアスリートが調子のよい時に出す脳波が、ほぼ同じ波形になるという話に興味を持ち、早速1月末の自主トレ中に初レッスン。まずオリジナルテキストを6秒間読み、1分間に換算して何行読めるかを計測。約1時間の呉氏とのトレーニング後、その行数が4倍近くに伸び「いいことは何でもやってみよう」とチャレンジを決断した。

 沖縄にもテキストを持参した。「今はどんな効果があるのか確認しているところ」と、マシンを使ってのバント練習を効果体感の手段に活用。通常より短い距離で、球への反応をテストしている。この日は初めてカーブを投じ、今キャンプ2度目の100球を投げ込んだ。今季の目標は「シーズンの最初から最後までマウンドを守ること」。今季の活躍次第で、球界に速読ブームが起きるかもしれない。【佐竹実】

 [2011年2月9日7時26分

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