剃(そ)るのか、剃らないのか!?

 横浜のキャンプ地・宜野湾で18日、“剃毛バトル”が勃発した。発端は、家庭の事情により練習合流がこの日になったスレッジ外野手(33)の練習前あいさつ。「巨人との開幕3連戦に勝ち越したら、ひちょりさんのように頭を剃りますよ」と宣言したのだ。

 天然パーマがトレードマークで、ナインから驚きの声が上がったのも当然だ。しかし、練習後には「ジョークだよ。今の髪形はすごく好きだからね」と、あっさり取り下げた。“公約反故(ほご)”を聞いた森本稀哲外野手(30)は黙っていない。「ジョークなわけがない。勝ったらというのは何なので、もし負け越したら五厘(刈り)にしないとダメです」と応戦。歩み寄りは見せながらも、約束は守らせるという断固たる姿勢を示した。

 日本ハム時代から互いを認め合う仲だからこそのやりとりだった。この日の朝、スレッジは森本、村田と話し合い「勝っていても負けていても、チーム全体が常にアグレッシブでいることが大事」ということを確認し合った。フリー打撃では、いきなり場外弾を含む6本の柵越えで貫禄を見せつけた。「強いベイスターズを作っていきたいんだ」とやる気満々の大砲。この勢いで、東京ドームでもどデカイ1発をかっ飛ばし、天然パーマを守ってみせる、のか。【佐竹実】

 [2011年2月19日7時47分

 紙面から]ソーシャルブックマーク