日本人最速161キロ右腕のヤクルト由規投手(21)が、変化球に磨きをかけて開幕前最後の登板を終えた。昨季対戦打率5割だった中日和田に対して、1回、5回といずれも宝刀スライダーで二塁ゴロ併殺打に打ち取った。「スライダーはここ最近だと一番良かった」と昨季のセ・リーグMVPを3打数無安打に打ち取った。

 伏線は球種増にある。今オープン戦から投げるカットボールに、本格的に投げ始めたチェンジアップを要所で決める。困ったら直球の一辺倒から、ニュースタイルに成長した。荒木チーフ兼投手コーチは「いろいろな残像があれば、スライダーが有効になる」。相川は「一段階上がった感じがする」とたたえた。

 開幕2戦目の巨人戦先発が濃厚。仙台市出身の由規にとって特別なシーズンが始まる。東日本大震災後は4試合17回1失点で「ピンチの時は何としても抑えてやろうという意識がある」。降板後はブルペンで約50球を投げ込み、先発完投の準備を整えた。