巨人は23日午後1時から、東日本大震災後初めて、東京ドームで練習を行った。天井からつり下げられた14基の照明のうち、5基の照明を消した中で練習開始。昨年の試合中は800キロワット。この日、照明を点灯させた段階では半分の400キロワットに設定されていたが、選手たちはウオーミングアップ、キャッチボール、投内連係までを普段と変わらずに消化した。

 シートノックからは430キロワットに設定。フリー打撃の中盤からは600キロワットに上げた。坂本は「変わらないと思います。今日も普通にプレーできましたから」と強調。シートノックでは天井スレスレの飛球を打ち上げたが、難なくキャッチ。この日のテストではプレーに支障はなかった。

 観客の安全確保もチェックした。勝呂コーチが観客席に向けてノック。球団、球場関係者が見守る中、安全面を調査した。原沢副代表は「今日の段階ではプレーに支障はなく、安全確保もできるということだった」と話した。今日24日に行われるシート打撃で、実戦での感覚などをチェックし、最終調整に入る。また、夜間のテストは5月の連休中に行う見込みだ。東京ドームでは空調の調整、外灯の消灯などで、電力消費量を40%程度減らすことを目標に設定。5月11日から6月下旬までには発電機を3台導入する予定だ。