巨人のドラフト1位沢村拓一投手(23)が25日、OBで同姓の大先輩、沢村栄治の銅像がある地で好投を誓った。今日26日からのヤクルト3連戦に向けて静岡・草薙球場で調整した。同球場は1934年(昭9)の日米野球で沢村がベーブ・ルースと名勝負を繰り広げた舞台。練習後に初めて銅像と“対面”した沢村は笑顔で投球ポーズを見せ、「試合でしっかり投げられるように頑張ります」と、先発が予想される28日のヤクルト戦に向けて集中力を高めていた。
7回1失点と力投し、阪神戦でプロ初勝利を挙げた翌日の22日、ジャイアンツ球場で調整した沢村は目を丸くして言った。「3-1なんですよね。スコアも同じだったんですよ」。沢村が阪神に最後に勝った1941年(昭16)7月5日のスコアと、自らのプロ初勝利を挙げた試合のスコアが同じだと、新聞記事をチェックして知った。偉大な先輩を意識しないわけではない。まだ1年目。勝ちを積み重ねることが伝説の投手に近づくことを意味する。
77年前の日米野球では0-1で全日本軍が負けている。打線の援護がなかったが、沢村と同学年の坂本は「それはもちろん(援護する気持ちはある)。どの投手でも同じです」と話し、岡崎ヘッドコーチも「打線が1点しか奪えなければ、投手は0点に抑えなければならないし、10点とれば9点までとられていいからね」と、打撃で後押しするつもりだ。沢村は縁について「分からないですね」と、あくまで目の前の試合に集中する姿勢を貫いた。“先代”の伝説由来の地で、プロ2勝目を挙げて新しい伝説をつくり上げる。【斎藤庸裕】



