<ソフトバンク1-0中日>◇5月31日◇福岡ヤフードーム
ソフトバンクが9連勝だ。中日とのリーグ首位同士の対決に競り勝った。1回、内川聖一外野手(28)が先制の5号ソロを放つと、虎の子の1点を守り抜き、貯金を16と伸ばした。5月は月間18勝をあげ、交流戦も11試合負けなし。独走の雰囲気がますます強まってきた。
豪快な1発が「スミ1」勝利を呼び込む。1回2死走者なし。内川は狙っていた。中日先発ネルソンの3球目だ。146キロの直球をフルスイングすると、左翼席中段へ飛び込む5号ソロ。最も大切にしている第1打席で最高の結果を残した。無敵のチームにはこの1点で十分だった。「第1打席で結果を残せば、その試合を優位に運べる。完璧だった。スミ1で自分の本塁打で勝った記憶はない。このまま勝てるかなとずっと気になっていたのでうれしい」と喜んだ。
横浜時代は「長打を狙いすぎることは自分にとって危険なこと」と言い聞かせた。だが、王球団会長からの一言で打撃のスタイルを変えた。「練習では120%で振れ。試合では80%で振ればいい」という言葉を胸に移籍後、バットを振り続けた。するとフリー打撃で、広い福岡ヤフードームでも軽々とスタンドに放り込めるようになった。飛ばなくなったと言われる統一球でも飛距離が伸び、チームで2番目の5本塁打と量産。王会長も「見事なホームランだったね。ヘッドスピードが速いのは当たり前だけど、パンチショットでうまく打てた」と絶賛した。
大分弁でファンの心をがっちりつかんだ。お立ち台では「ほんとついーきのう。毎試合見に来んとわりいでのう。分かったかえ(本当に強いので毎試合見に来ないとね)」と呼びかけた。右太もも裏に張りを感じるが、試合に出続けている。5月を9連勝で終えた無敵の鷹を、ヒットマンのバットが支えている。【奈島宏樹】



