<ソフトバンク6-0中日>◇1日◇福岡ヤフードーム
今年も博多で笑うことはできなかった。落合竜がパ・リーグ首位のソフトバンクに完敗し、07年から続く福岡ヤフードームでの連敗が9に伸びた。打線は先発和田以下、強力投手陣に2試合連続で0封された。守っても、押し出しあり、失策あり、さらに4盗塁を決められるなど6失点。前年度リーグ王者同士の対決で力の差を見せつけられた。
相手にやられ放題にやられた試合後、指揮官は笑みをたたえながら力の差を認め、素直に敗戦を受け入れた。「(交流戦)8勝4敗は御の字だろう。今の状況ではな。そりゃあ、強いところとやったらこういうゲームになるよ」。だが、それだけで終わらないのがオレ流指揮官だ。この後の言葉に力を込めた。
「うちはまだ、そこまで戦力を整えていないもん。みんな亡霊に取りつかれているようなもんだって。過大評価するなよ。前から言っているだろう。まあ、そのうち力をつけてくるよ」。昨季のリーグ優勝でさらに定着した常勝軍団のイメージを「亡霊」と表現したのか。自軍の戦力を発展途上だと表現し、言外に逆襲への決意を示した。
いまだセ・リーグに無敗を誇るソフトバンクとは2週間後に本拠地ナゴヤドームに場所を移しての再戦が待っている。そして、連覇という目標を達成すれば秋には再び相まみえる可能性も…。4年間、勝利を味わっていない福岡ヤフードームを後にする落合監督の背中は決して、力を失ってはいなかった。【鈴木忠平】




