<ヤクルト13-5楽天>◇5日◇神宮
これまでのうっぷんを晴らすかのようだった。4回、いきなりヤクルト打線がつながった。10安打で10得点。14号2ランを放ったウラディミール・バレンティン外野手(26)は「狙っていたボールをしっかりとらえられた。交流戦初の本塁打だし、うれしい」と目尻を下げた。この1発で、低反発の統一球が導入された今季、12球団で初めての1イニング2ケタ得点となった。
しっかりした目付けが連打を生んだ。楽天の左腕、片山のシュート系の球にてこずっていた打線に、伊勢コーチが「逃げていく球は追い込まれるまで捨てて、外の直球と入ってくる球を狙え」と指示した。狙いは見事にはまった。
首位を走るヤクルトにおいて、バレンティンの存在は大きい。この日も大量点直後の5回1死満塁で、右飛を捕ると、すかさず三塁へ送球し、二塁走者の阿部のタッチアップを封じた。名手宮本も「あいつは頭がいい。いろんなことが頭に入っている」と感心するプレーで、試合の流れを決定づけた。
昨年、外国人獲得に向けてヤクルトが動いた時、最初に視察した3Aの試合に出ていたのがバレンティンだった。いきなり最高評価の選手に出会うのは珍しいという。運命的なものに導かれたようにヤクルトに入団した男の活躍はめざましい。7月にはパパにもなるとか。ますます頼れる存在になってくれるに違いない。【竹内智信】




