<巨人0-2日本ハム>◇6日◇東京ドーム

 思わず首をかしげた。巨人沢村拓一投手(23)が持ち味の切れ味鋭いスライダーを決められなかった。5回88球で、3安打2失点。プロ入り最短で降板した。4敗目を喫し、試合後は「変化球が決まらなかったですね。トータル的に変化球が悪かった」と、表情を変えずに振り返った。

 4回、踏ん張りどころだった。失策も絡んで無死一、三塁。中田の二飛で1死をとったが、5番ホフパワーの四球が痛かった。1打席目は3球すべて空振りで、全くタイミングは合っていなかった。第2打席は9球中、直球が7球。変化球の精度が悪く、直球勝負に頼らざるを得なかった。ファウルで粘られ、四球。続く6番陽への2球目もスライダーがワンバウンドとなり、暴投で失点した。6球目、外角高めの直球をはじき返され2点目。スライダーが決まらなければ直球は生きない。沢村の負けパターンだった。「先制点を与えてしまい、流れを渡してしまったことが反省点です」と、悔やんだ。

 黒星先行でも、抜群の安定感だった。防御率は5月の月間MVPに輝いた内海に次ぐチーム2位の2・20。交流戦でも“開幕投手”を任された。この試合前までの登板8試合、すべてで6回自責点3以下のクオリティースタート。だが途切れてしまった。早めの継投に出た原監督は「チームの最善策。スライダーの精度が悪かったかな」と振り返った。失策もあっての失点だがカバーするのが勝てる投手だ。先発ローテーションを任されるルーキーには、まだまだ乗り越えるべき壁がある。【斎藤庸裕】