打率2割3分4厘と苦しむ中日和田一浩外野手(39)が23日、リーグ戦再開となる今日24日からの広島戦に向け、ナゴヤドームで練習した。

 敵地マツダスタジアムとは抜群に相性がいい。09年に同球場1号を含む4本塁打をマークし、昨季も5月1日に1試合2発を記録。12試合で7発とアーチを量産している。「(なぜ相性が良いか)まったく分かりません。あまり気にはしていませんけど…」と首をかしげたが、気分が悪いはずがない。

 浮上のきっかけをつかむには、またとないチャンスだ。自身の打撃不振もあり、チーム打率は2割2分6厘とセ・リーグ最下位。投手陣の踏ん張りで2位をキープしてはいるが、森野、和田の不調が続けば、致命傷にもなりかねない。

 今日24日の相手先発は右腕バリントンが予想される。4月29日の対戦で2安打完封負けを食らった相手だ。ただ、あとアウト6つでノーヒットノーランという8回先頭に左前打を放ったのが和田だった。「チームが勝つことだけを考えてやりたい。投手陣に迷惑ばかりかけているので何とかしないと」。竜の4番がこのまま終わるはずがない。得意のマツダで反攻ののろしを上げる。【桝井聡】