2人の「新の男」が、巨人を救う「真の男」に名乗りを上げた。11日、新守護神に指名された東野峻投手(25)が大役デビューに意欲をみせれば、新外国人のジョシュ・フィールズ内野手(28=ロッキーズ傘下3A)は、阪神マートンに弟子入りする意向を示し、マートン同様、日本球界での活躍を誓った。前夜の広島戦で今季初の3連戦3連勝をマークし、上昇ムードの原巨人。今日12日から阪神-ヤクルト-中日と続く対上位球団との9連戦。原辰徳監督(52)は「カードとしては最高だね!」と意気揚々だ。

 巨人のドレスコードを順守し、ジャケット&ネクタイ着用の原監督。気温32度の新横浜、新幹線のホームに立つと、さすがに「うだるような暑さとは、このことだな」と顔をしかめた。報道陣から今日からの9連戦も「負けじと熱い!」と振られると「カードとしては最高だよね!」と、楽しみで仕方がないという笑顔で答えた。阪神、ヤクルト、中日。まさに上位3球団が相手。上昇ムードの手応えが、暑さを忘れさせて笑顔にさせた。

 新守護神・東野について「まあ、明日見れば分かりますよ」とうなずいた。前日10日の広島戦では、先発から中1日だったため、ブルペン待機にとどまった。「明日」という発言は、戦況次第では今日12日にもストッパーとして起用することを示唆していた。「期間限定か」という質問には「そんなんじゃない。ウチには後ろがいないんだから」と、新しい勝利の方程式を完成させたい意向を示した。

 東野は「最初は緊張するかもしれないけど、強い気持ちでマウンドに立ちたい。チームの勝利に貢献したい」とセーブへの意欲を話した。初めて開幕投手を任されながら、2勝7敗という現状から脱却するためにも、新境地への挑戦は大きな意味があるはず。前日10日のブルペン投球では、宝刀スライダーの手首の角度などを微調整し、来るべきデビューへ準備した。

 また、原監督はフィールズの起用法について、左腕の先発限定か否かを問われ「そうとは限りません。助っ人として呼んでますから」と、対右投手でも先発起用の可能性はあると言う。そのフィールズは「日本の野球の話に関して、いっぱい質問がある。話はしたいね。日本で長くやりたい。いっぱい勉強したいぜ」と、Wソックスにいた06年、シカゴのライバル球団カブスに在籍した阪神マートンへの“弟子入り”を表明。勤勉な横顔をのぞかせた。

 東野にフィールズ、「真の男」候補のモチベーションは高まるばかり。勢いを取り戻した巨人が、セ・リーグの7月を暑くする。【金子航】