<中日0-2横浜>◇7日◇ナゴヤドーム

 最後は和田一浩外野手(39)の打球がむなしく遊撃へ転がった。今季15度目の完封負けにドームはため息に包まれた。落合竜が最下位横浜に競り負けて本拠地で負け越し。これで落合政権ワーストの7カード連続勝ち越しなし。昨季王者の悩みは深刻だ。

 打線が沈黙する間に投手が力尽きる。今季の負けパターンを繰り返した。横浜三浦に3回までパーフェクトに封じられた。2回には森野将彦内野手(33)が微妙なハーフスイングを空振りと判定されて激怒。落合博満監督(57)がベンチを出た。三塁の丹波塁審へ歩み寄ると、責任審判である佐々木一塁塁審が「ここから先は行けませんよ」と割って入った。

 「ああ、いい勉強させてもらった。ハーフスイングって抗議しちゃいけないんだってな。警告。それをそのまま行ったら退場だった。ルールブック見たら、ちゃんと書いてあったよ」

 落合監督は冷めた笑いで振り返った。4回無死二塁では藤井がバント失敗後に見逃し三振すると、ジョエル・グスマン外野手(26)、森野もあっさりと倒れた。7回2死一、二塁では相手失策の間に森野が本塁を突いたがタッチアウト。結果的には落合監督の“抗議”すらも空転した。今季最低2万3583人の寂しい観客数が、チームの現状を象徴していた。

 試合終了から約2時間が経過した後、10打席連続凡退中の和田がロッカーから出てきた。「相手というより自分の問題ですから」。表情には出さないが昨季MVPはもがいている。打って現状を打破しない限り上昇気流は生まれそうもない。【鈴木忠平】