<中日1-0広島>◇20日◇ナゴヤドーム

 オレ竜が8度目の挑戦で、今季初の4連勝を決めた。1-0の9回に、守護神岩瀬仁紀投手(36)が登場。2死二塁から東出に右前打を打たれたが、二塁走者天谷は右翼からのバックホームでタッチアウト。ゲームセットとなり、史上初となる8年連続20セーブを達成した。首位ヤクルトに5ゲーム差に迫り、勝率5割復帰にあと1勝。大混戦のセ・リーグで、守り勝っていくしかない。

 やっぱり最後はこの男だ。岩瀬が1点差ゲームを締めくくって8年連続20セーブの日本記録を達成した。1点リードの9回2死二塁から東出に右前打を打たれた。あわや、同点。だが、一気に本塁を狙った二塁走者天谷を、右翼平田が好返球でタッチアウト。その瞬間、1-0の勝利が決まった。

 岩瀬

 いや~。今日は自分のことよりもチームが勝てたことがよかった。それが何より。ほんとに勝てて良かったよ。

 ヒヤヒヤの展開に百戦錬磨の左腕もさすがに苦笑いを浮かべた。シーズン序盤は下半身の踏ん張りがきかずに思ったような直球が投げられなかった時期もあった。この日はキレのある変化球とともに140キロ台の直球を低めに次々と投げ込んだ。これで通算296セーブ。区切りの300セーブまであと「4」にまでに迫った。

 岩瀬

 これからも一つ一つ積み上げて頑張るだけです。

 8度目の挑戦で今季初の4連勝を手にした。その陰には守護神の細やかに気配りがある。この日、先発マウンドに立ち6回0/3を無失点に抑えた20歳伊藤は、こう話す。「僕なんかでも食事に誘ってもらえる。あれだけ結果を残してる方の話を聞けることはなかなかないですから」。積極的に若手投手に声をかけ、相談に乗る。球場を離れても存在感は変わらない。

 前夜に右の柱吉見が完投勝ちした試合を「らしいじゃん」と評した落合監督は、この日の試合後も満足そうに話した。「昨日は何て言った?

 今日は『らしい』の2乗だ。それしか言いようがないじゃん」。先制点をもぎ取り、浅尾につなぐ。そして最後は守護神が締める。これが中日の野球だ-。そう言いたげだった。【桝井聡】