<巨人5-2阪神>◇23日◇東京ドーム
巨人が、戻ってきた4番の一打で逆転勝ちした。1点を追う6回1死一、二塁で、3試合ぶりにスタメンに戻った4番アレックス・ラミレス外野手(36)が、2点適時二塁打を放ち逆転した。小笠原道大内野手(37)、ディッキー・ゴンザレス投手(32)が試合途中で負傷退場するアクシデントがあったものの、首位ヤクルトを追撃するためには重要な阪神3連戦を白星でスタートした。
チャンスに4番ラミレスの眼光は一層鋭くなる。6回1死一、二塁。岩田の投じた3球目。厳しいコースの外角シンカーに食らいついた。打球は、右翼線を破る逆転の2点適時二塁打。「逆らわずにうまく打てました。ホームランではなくて、とにかく走者をかえして同点にしようと思っていた」と、振り返った。
3試合ぶりの4番復帰で即結果を出した。ケガ以外でのスタメン外は、08年からの巨人在籍中では初めて。悔しいだろう。それでも「原監督の決断に従うのみです」と、悔しさを表に出さなかった。本来、引っ張る打球が目立つが、この日の2安打は中堅から右方向。「1-1からのカウントだったし(シンカーを)狙ってました。自分としてもいいアプローチができました」。チームプレーの意識を象徴する当たり。打球方向に、4番復帰の意味が反映されていた。
復活の一打を後押しする出来事もあった。17日中日戦の試合前練習では、バットを手にした原監督から熱血指導を受けた。バットの先端が投手方向に寝ており、始動が遅れることを指摘された。「構えの位置でアドバイスを頂いた。前の方にバットがかかっているので、立てた方がいいんじゃないかと」とヒントをもらい「自分では気付きにくい、いいポイントを指摘していただいた」。感謝の思いを結果で表した。原監督も「ラミとはよく話をして、彼の中で苦しんでいることも分かっている」と愛弟子の一打を喜んだ。
5回に小笠原、6回はゴンザレスが途中交代。緊急事態が重なった直後の一打に原監督も「非常に貴重なタイムリーでしたね」と目を細めた。休養明けの4番の一打に「少しリフレッシュして、コンディションもいい形で今日を迎えたと思います。これからバンバン打ってくれるでしょう」と、さらなる活躍を期待した。お立ち台でラミレスは高らかに言った。「We
are
one
頑張ろう日本!」。この男が乗ってくれば、巨人は強い。【斎藤庸裕】



