<巨人3-2広島>◇11日◇東京ドーム
巨人原監督の荒療治だった。9日に1回3失点KOの巨人東野峻投手(25)を、中1日で先発起用した。開幕を託した男の完全復活は急務。残り30試合を切った今、同カードでの中1日はリスクも伴う。それでも、KOによる悶々(もんもん)とした日を、短くするために登板間隔を詰めた。原監督は「そんな余裕はない。詮索して下さい」と否定的に言うが、エース再生の意図が中1日には込められている。東野は「みっともない試合が続いていたので、いい試合をしようと思っていました。今日がラストチャンスと思って挑んだ」と、重圧を自分で大きくしてマウンドに立った。
初回の初球、いきなり東出に中前打を浴びた。140キロを超えたのも7球だけ。走者は毎回背負った。3回には2点先制を許した。それでもどうにか、6回を95球2失点にしのぎ切った。勝ち星は付かなかったが、粘りの姿勢はサヨナラ勝利につながった。原監督は「粘り強く放って、いい形でマウンドを渡してくれた」と評価し、川口投手総合コーチも「切羽詰まったところで、彼の力を出してくれた」と言った。次回登板こそ、親心に応える白星をつかみたい。



