<横浜2-1巨人>◇13日◇横浜

 原巨人が、6連敗中の横浜に痛い、痛いサヨナラ負けを喫した。初対決の横浜国吉を攻略できず。同点の9回無死満塁から坂本の本塁への送球ミスで決着した。この日、桃井オーナーが原辰徳監督(53)に続投要請していたことが判明。首位ヤクルトを追走するためには1敗も許されないはずだった横浜3連戦で、後味の悪い黒星スタートとなった。

 9回無死満塁。横浜藤田の二遊間を抜けそうな打球に前進守備の巨人坂本勇人内野手(22)が追い付き、体を反転させて本塁へ送球した。わずかに一塁側にそれ、ホームベース手前でワンバウンドした送球が、阿部のミットからこぼれて、落ちた。記録は遊撃坂本の適時失策。屈辱的な9回サヨナラ負けだった。阿部は「見ての通りです」と、言い訳はせず「また明日頑張ります」と悔しさをにじませた。坂本は「ちゃんと投げていればアウトだった」。「体勢が難しい?」と聞かれ「そんなこと言ってられません」と淡々と話した。

 原監督は、怒りをのみ込み、さばさばとした表情で敗戦を振り返った。指摘したのはラストプレーや9回の投手陣ではない。矛先は、育成出身で2年目の横浜国吉に6回途中まで1失点に抑えられた打線に向けられた。「やっぱり1点じゃ、話にならないね。内海はナイスピッチングね。本当は何とか援護したかったけどね。(走者が)セカンドまで行けない状況になってね。今年の打撃陣の弱さというものを露呈したね」。先発内海は8回を114球4安打1失点に抑えていた。初の15勝がかかったマウンドで好投を披露していただけに、少ない援護が悔やまれた。

 白星こそ献上しなかったが、初物にまた、やられた。データでは制球にバラツキがあるはずが、この日は制球難が顔を出さない。ボール球に手を出して、カウントを悪くしてしまうこともあった。1巡目で見極め、2巡目以降で畳み掛けるプランだったが、吉村打撃コーチは「高めのボールに力があった。2巡目で捉えきれなかった」ともくろみが外れたと悔しがった。

 ヤクルト、中日に3タテを食らい6連敗中の最下位・横浜に屈したのが痛い。ヤクルトは7連勝、中日は今季初の5連勝と上位2チームが連勝を伸ばす中、取りこぼしてはならない試合で、今季6度目のサヨナラ負け。今季から「貯金4=勝率5割」とハードルを上げた原監督。桃井オーナーが続投要請を明かした日に、記念の「勝率5割」とはならず。今季3度目の失敗となった。【金子航】