<横浜1-4巨人>◇27日◇横浜
回を追うごとに、巨人沢村拓一投手(23)が投じる直球の威力が増していた。中盤の6回から7回にかけてだ。140キロ台中盤の直球に、横浜打者陣は当てるだけのスイング。力ない打球がフィールドに転がる。5回までに92球を要したが、その後の2イニングを11球で片付けた。「球数も多くて、正直苦しかったです。6連戦の初戦は落としたくなかったので。勝てて良かった」と、自身初の3連勝で挙げた9勝目を振り返った。
9月はこれで3勝1敗。防御率は0・72でセ・リーグ1位と抜群の安定感を誇る。大学時代に経験のなかった7、8月の公式戦で2勝5敗と苦しんだ。それを乗り越え、シーズン終盤に本領を発揮。体の状態に関して「いいですし、練習からトレーニングもしっかりできてます。やらないときはやらない。メリハリをつけるようにしてます」。もともと自主トレで休日返上などストイックなタイプだが、川口投手総合コーチ、内海らの助言で考え方も変えてきた。「毎日毎日吸収しながら、もっと成長していきたい」と、向上心が結果につながっている。
2ケタ勝利も目前で、新人王にも大きく近づいた。それでも「(2ケタは)ある程度の目標だと思っているので。目の前の試合に集中して頑張りたいです」と冷静だった。即戦力ルーキーのラストスパート。原監督も「まだまだ、まだ勝つと思います」と3度の「まだ」で、さらなる期待を寄せる。次回は10月2日の広島戦にプロ初の中4日で登板が濃厚だ。「今は1人1人抑えることしか考えてないです。与えられたところで、しっかりやりたい」。力強い言葉で締めくくった。【斎藤庸裕】



