<巨人8-2横浜>◇6日◇東京ドーム
巨人が「4番打者」3発そろい踏みで大勝した。1回にアレックス・ラミレス外野手(37)が19号先制2ランを放てば、3回には阿部慎之助捕手(32)が18号2ラン、7回には長野久義外野手(26)が15号ダメ押しソロを見舞い大勝した。ラミレスと阿部のアベック弾は今季初。現4番の阿部を含め、今季4番を務めた3人の1発攻勢で、最下位横浜相手の3連敗を阻止した。
猛烈なラストスパートへの希望を乗せた、3本の放物線だった。今季、巨人の4番を任された経験のある3番長野、4番阿部、5番ラミレスの「4番トリオ」がそろい踏み。東京ドームでは今季初となるクリーンアップのアーチ競演で、残り10試合での逆襲の鐘を打ち鳴らした。
原監督の言葉が、ラストスパートへの合図だった。試合前のミーティング。横浜に連敗中の重苦しい空気を感じながらも「言うことはない!
思い切ってやれ!」の短いゲキで、選手への信頼を言葉に込めた。阿部は「みんながそういう気持ちでやれた」と代弁。1番坂本は1、2打席ともに先頭打者で安打し、主軸は3発。選手それぞれが自分の役割を果たした末の勝利だった。
中心にいたのは、紛れもなく主将の阿部だった。1回は2死二塁から、コンパクトなスイングで先制の中前適時打。3点リードの3回は2死二塁から、スライダーを豪快に右翼席に運んだ。5回の2点適時打と合わせ、全て2死からの貴重な5打点だった。9月23日の阪神戦から4番を任され、打率は4割超え。勝負強い打撃に、原監督は「4番になってから、良い役割をやってくれています」と評価した。
連敗の悪い流れを断ち切り、上昇ムードで敵地ナゴヤドームでの中日戦に臨む。原監督は「チャレンジャーなわけですから、思い切って戦うと。これからのゲームは今シーズンを占うというか、今シーズンの出しどころですから。選手も重々分かっている。当然力むでしょうから、それをエネルギーとして、相手を倒すというふうにしたい」と力を込めた。クリーンアップ3発のトリを務めた長野の言葉が全てだった。「やるしかないです!」。【久保賢吾】



