巨人渡辺恒雄球団会長(85)は17日、都内で取材に応じ、横浜の親会社TBSホールディングス(HD)との交渉先の1つとみられるゲームサイト「Mobage(モバゲー)」の運営会社ディー・エヌ・エー(DeNA)について「別に不満じゃない」などと私見を述べた。新規参入する場合は実行委員会及びオーナー会議で承認を得る必要があり、球界に影響力を持つ同会長の見解は注目されている。

 DeNAに対する意見を問われた同会長は「別に不満じゃないよ。そういうこと言ったら楽天だってオリックスだって分からなかった。球団を持ったことで企業が真面目になったということもある。今後の姿勢が大事。やってみなきゃ分からん。オレに門前払いする権限はない」と話した。これまでは歴史ある大企業を希望する趣旨の発言もしてきたが「まあしゃあないな。どこも手挙げないんじゃな」。また、複数ある交渉先が1社にしぼられているのかという問いに対して「そういう傾向だけど、オレがちょっかい出す権利はない。それはTBSのこと」と語った。

 現状でもDeNA以外の交渉先はあるとみられている。また、今後DeNAが参入申請した場合にも難色を示す球団が出てくる可能性がある。