中日が今オフ、横浜村田修一内野手(30)がFA宣言した場合、獲得に動く可能性があることが21日、分かった。

 最終戦から一夜明けたこの日、名古屋市内の球団事務所では坂井球団社長、佐藤球団代表、井手編成担当らが来季へ向けた会議を行った。会議の中では、横浜村田も話題にあがったという。井手編成担当は村田獲得について問われると「まだ、チームが戦っている最中だから、すべてが終わってからになるけど、遅ればせながらでも参加できれば」と明言。事実上の参戦表明だった。

 昨季、国内FA権を取得した村田は、横浜スタジアムでの中日の連覇を目の当たりにし「強いチームはいいなと思った」と話したという。村田がFA宣言すれば、複数球団の参戦も予想されるが、常勝軍団の看板は絶好のアピール材料にもなる。

 3年間、主砲を務めたブランコを残留させるため、条件提示を行ったが、本人が保留。他球団から、より条件のいいオファーが届けば流出する危機にある。落合監督の後を受け3連覇を目指すことになる高木監督体制で、主砲不在となれば苦戦は必至。4番候補として、今後も村田の動向を注視していくことになりそうだ。