巨人が24日、29日からのクライマックスシリーズ(CS)に向けた宮崎合宿に出発した。2泊3日の日程の同合宿では、今日25日に韓国プロ野球のLG、明日26日には同・斗山とフェニックスリーグで対戦する。原辰徳監督(53)は羽田空港で、合宿中にミーティングを実施するのか否かの質問に、「しませんよ」と悠然と答え、外出禁止令もなしの「大人の合宿」と話した。

 原監督

 打撃コーチとスコアラーには言っています。細かいデータを伝えなくてもいいよって。もう(ヤクルトとはシーズンで)24試合戦っているわけですから。データはたくさん伝えてある。新しい戦力も、ないわけですから。選手各自の分析に任せます。心配のあることがあれば、選手の方から聞きに行けばいい。

 合宿の2試合で、試合勘をキープすることが、なによりもCSの勝利につながるはず。打席に立つ、選手個々を信じて送り出す構えだ。

 生活面でも2泊3日の短期合宿で「外出禁止」などの規制を課すつもりはサラサラない。「みんな自覚しているでしょ。大人の集団だから」と、こちらも悠然の姿勢を崩さない。「逆に、外出している選手がいたら、チェックして教えてくれよ。大したヤツって意味でもね」と、ジョークも飛び出すほどだった。ペナント最終戦の22日、原監督は「新たな目標に向かってスタートを切ります。ファンの皆様、必ず、東京ドームに帰ってきます」と、東京ドームのG党に約束した。本拠地で再び-。約束の実現へ向けた合宿が今日、始まる。【金子航】