横浜の球団買収を目指すゲームサイト「Mobage(モバゲー)」の運営会社ディー・エヌ・エー(DeNA)が今日4日、日本野球機構(NPB)へ参入を申請する。球団名は同日午前中に開く取締役会で最終的に承認するが「横浜DeNAベイスターズ」が濃厚となっている。

 同社の春田真会長はこの日、都内で取材に応じ「できるだけ早く申請したいと思っている。申請書には球団名は書きますよ」などと語った。具体名には言及しなかったものの「横浜、そしてベイスターズというのは地元のファンの方々にも愛着や親しみがある」と、現在の球団名は残したい考えを示した。ただ、同社は、球団名による社名やサービスの認知拡大を期待していることからも、社名を入れる形で落ち着きそうだ。

 当初はサービス名の「モバゲー」を球団名に入れる意向を持っていたが、一部の球団が商品名を入れることに難色を示した。このため再度、調整が必要になり、10月28日予定の正式発表が延期された。社名やモバゲーのサービス名変更、持ち株会社設立などの選択肢もあったが、他球団から反発がなく、スケジュール的にも最もスムーズな現在の社名を入れる判断に至ったようだ。

 NPB側は申請受理後、9日の実行委員会で議題とする。その後、すぐにでもヒアリングを開き、同社から球界参入に対する考えや方針などを聞く。12月1日のオーナー会議で、出席者の4分の3以上の賛成が得られれば正式承認となる。