和田イズム第2弾!

 阪神和田豊監督(49)は4日の秋季キャンプで「バントゲーム」を実施した。無死一塁から4アウトになるまで、原則としてバントだけで得点を競うものだ。

 和田監督

 コーチの指示ではなく、選手同士でサインを出して、何が点を取る方法なのか、頭の部分も鍛えながらの実戦形式だった。

 グラウンドに、ピリピリムードが漂った。2死三塁でスクイズの場面で、森田がバットを引いた。「何で引いたんや!」。片岡打撃コーチの怒号が飛んだ。三塁走者の小宮山が挟まれタッチアウト。無言の森田に同コーチは「何で引いたんや!

 何で引いたんや!」と詰め寄った。

 片岡コーチ

 飛びついてでもやるんだっていう執念がないと。バントで引くのは、エンドランで振らないのと同じ。問題外。

 森田

 反射的に引いてしまった。あれはどうしても当てないといけない。

 1時間のバントゲーム終了後のミーティング。和田監督は「バントできないやつは使わない」と宣言したという。4イニングで0-0。野手全員に外野ポール間走5本の罰走を課した。

 和田監督

 1点も取れないのは、原因がある。それが何かをしっかり考えて練習してほしい。ああいうことができて、1軍に上がってくる。肝に銘じて、練習してもらわないと。

 今季は統一球に苦しみ、1点に泣いた。したたかに点を取るスタイルを、何が何でも身につける。【岡本亜貴子】