TBSホールディングスと横浜球団譲渡で合意したディー・エヌ・エー(DeNA)社の春田真会長(42)は15日、FA権を持つ村田修一内野手(30)の残留交渉に直接出馬する意向を示した。都内で取材に応じた同会長は「選手の方に失礼に当たりますから、正式な立場に立たないと話はできない」と前置きした上で「タイミングが合って必要であれば、僕はいつでも行きます」と明言した。チームの柱の引き留めに手段を辞さない構えを見せた。

 単なる慰留交渉にとどまらず、村田に教えを請いたい希望も口にした。同会長は続けて「契約うんぬんというより、純粋に話がしてみたい。生え抜きの方で中心選手が、どう感じておられるか、どうしたらいいかを聞いてみたい」と語った。4年連続最下位と低迷し、観客動員も落ち込む球団の再生に向け、選手の生の意見を貴重な材料としたい考えだ。

 またチーム作りに関しては、高田繁氏(66)が候補となっているGMとの意見交換を進めていることを認め、首脳陣の人事などについて「こちらはどのコーチが必要なのかとかは分からない。GMの方の意向という形で、TBSさんには伝わっている」と話した。