巨人のGM兼球団代表を電撃解任された清武英利氏(61)は18日、法的措置を視野に入れて弁護団を結成する意向を明らかにした。「まったく間違ったことをしていない。極めて不当な処分」と正当性を強調。代理人を務める吉峯啓晴弁護士(62)と約1時間半にわたり対応策を協議した。会見は、日本シリーズに敬意を表し終了後に行うという。

 職を解かれた清武氏は、無数のフラッシュを浴びながら胸を張って取材陣に応じた。代理人を務める吉峯弁護士と約1時間半にわたり協議した直後の午後9時20分ごろ。都内の弁護士事務所前で解任について「やはり極めて不当、違法な処分だと思っております」と、法律に触れる処分と言い切った。

 対応策として「法的な措置についてもきちんととるべく弁護団を結成してやりましょうか、ということになりました。日本シリーズに敬意を表し、会見は日本シリーズ終了後に行います」と話した。球団サイドは終止符のつもりだが、清武氏にその発想はない。むしろ日本シリーズ中の解任を非難するかのようだった。

 弁護士との協議内容、法的措置の内容などを問われると「法的措置については、全てその時点で明らかにできるか分かりませんが、かなりお話できるんではないかと思います」「どういう不当な圧力があったのかについて、日本シリーズ後に、私と弁護士で申し上げます」などと話した。法廷闘争の相手は巨人かという質問には「ですから、これから検討すると申し上げている」と答えるにとどめた。

 電撃解任の発表から約3時間後、清武氏が球団事務所を出て向かった先は弁護士事務所だった。球団を出る際は地下から車で地上へと出てくると、自ら車を止めさせて降車。冷静な表情で「私自身はまったく間違ったことをしていないので、後悔も反省もありません」と話した。球団事務所を離れる前には、職員に「自分の信念に基づいて生きていってくれ」との最後の訓示をしたという。「私はやっぱり上司が誤ったときに、権力者が誤ったときに、きちんとものを言うことが取締役の務めだと思っているので、自分の務めを果たしただけだと考えております」と、一連の言動や行動の正当性を強調した。

 だが、巨人が発表した「解任の理由」の1つとして、清武氏が球団に対し「来年1月に巨人軍常勤監査役に就任させてほしい、それが事態収拾の条件」と要求していたことが暴露された。11日の記者会見後、桃井社長らに「年内限りで取締役を辞任するのと引き換えに、渡辺主筆を球団取締役会長から辞任させること」を要求し、刺し違えた上に、新たなポストを要求していたという。

 読売グループと球団からの処分は出たものの、清武氏にとっては第1幕終了に過ぎない。桃井社長は、清武氏に対する法的措置を、現時点では「ない」と言った。だが、清武氏は逆。弁護団を従えた法廷闘争となれば、巨人、球界はさらに混迷に陥る。