横浜の真田裕貴投手(27)が22日、ポスティング(入札制度)を利用してのメジャー挑戦を表明した。球団も本人の意思を尊重し承認。DeNAへの球団譲渡の結論が出る見込みの12月1日から事務手続きに入る予定だ。

 真田は今季、中継ぎで53試合に登板。防御率4・22ながら2勝を挙げるなどフル回転したが、「野球人として勝負をかけたい、それだけです。FAも考えましたけど、年齢的なことを考えたら30歳を超えてしまう。今がそのタイミングなのかなと」。あこがれていた米国で挑戦したいという思いを抑えることは出来なかった。

 球団への感謝も大きい。DeNAへの球団譲渡の正式決定待ちという状態で、承認してくれた球団に、「こういう状況でポスティングを許可してくれて球団には本当に感謝しています」と感謝。佐藤球団常務は「DeNAとも話し、戦力として期待していた1人だけど、彼の切なる申し入れだったので」と明かした。

 オフは巨人時代の先輩のエンゼルス高橋尚成と自主トレを行う予定。代理人は同選手と同じアーン・テレム氏となる。「交渉は代理人の方にお任せしています。今は信じて待つしかないです」。横浜のブルペンを支えた男が大きな夢に向かって1歩を踏み出した。