巨人が、前球団代表兼GMの清武英利氏(61)を相手に訴訟を起こす準備を進めていることが27日、分かった。巨人の専務取締役だった清武氏は11日に独断で記者会見を開き、渡辺恒雄球団会長(85)を批判するなどした。これらの行動や発言などが、会社法の取締役としての忠実義務違反や不法行為に当たるとして損害賠償を求める方針だ。

 渡辺球団会長VS清武氏の構図が浮き彫りになっているが、読売新聞東京本社広報部は「取締役忠実義務違反ということなので、原告は読売巨人軍となる可能性が高いです」と説明。巨人だけでなく、読売新聞グループが原告になるかについては「他に(原告が)出てくるか、出てこないのかは分かりません」と明言を避けた。

 巨人は18日に「会社を混乱させ、業務執行に多大な支障をもたらしたのみならず、広く社会にも混乱を引き起こした」などの理由で、清武氏を解任した。取締役を務めた人物を相手に訴訟を起こすのは巨人では極めて珍しく、読売新聞東京本社広報部は「過去にはないとは思いますが…。分かりません」とした。

 解任を違法、不当として訴訟を起こす方針を示している清武氏はこの日、テレビ朝日系の番組「報道ステーションSUNDAY」に生出演し、自身の正当性を訴えた。11日の会見で「読売巨人軍という会社、そして私を育ててくれた読売新聞社にも深い愛着があります」と話したが、読売新聞東京本社広報部によると、近く訴訟の詳細が公表される見通しだ。