巨人と読売新聞グループ本社(以下読売本社)が5日、巨人の前球団代表兼GMの清武英利氏(61)に対し、損害賠償を求める訴訟を東京地裁に提起した。読売本社が5000万円、巨人が5000万円と、計1億円の損害賠償を請求した。読売本社法務部を中心に、東京・銀座の同社東京本社で会見を開いた。
11月21日に渡辺恒雄球団会長(85)が「もう10人ね、最高級弁護士を用意している」と予告した通り、訴状には10人の弁護士の名前が並んだ。読売本社では、過去にコンピューター関連企業を相手に10億円を超える訴訟の原告になったことがあるが、個人を被告とした提訴で1億円を請求するのは異例なのは間違いない。1億円の根拠としては、一連の騒動による無形損害を評価した結果と説明した。
訴状では、11月11日の文部科学省での会見と、11月25日の日本外国特派員協会での会見に端を発した一連の騒動を「巨人軍の歴史や伝統、高い名声やブランドイメージを根底から覆す前代未聞の暴挙」と断言。賠償請求の理由としては、当時の巨人専務取締役として、会社の名誉や信用を毀損(きそん)してはならないという忠実義務違反(会社法355条)及び、善管注意義務(会社法330条、民法644条)に違反して独断で11月11日の会見を開き、解任後の同25日の会見でも、巨人と渡辺会長と読売本社の名誉を傷つけ、損害を与えたと挙げた。訴状には、一連の騒動は、清武氏の「私怨(しえん)に基づくものと推認される」と明記。今後の法廷で立証していくことになるが、弁護人は、その推認を「十分立証できると判断し、提訴に臨んだ」と話した。
渡辺会長は個人的な訴訟を起こさないという。清武氏サイドの態度次第だが、一般的には同様の裁判では終結までに1年から1年半かかるという。




