阪神柴田講平外野手(25)が左肩痛のため自主トレ先の沖縄から緊急帰阪していたことが18日、分かった。この日帰阪し、すでに病院で検査も受けたもよう。当初は1軍沖縄キャンプ行きが確実視されていたが、2軍高知キャンプスタートが避けられない状況となった。

 中堅のレギュラー筆頭候補にまさかのアクシデントだ。柴田は1月から関本、能見、小宮山と沖縄・宜野座で合同自主トレを開始。公開日となった15日も精力的にフリー打撃などで汗を流していた。「まだまだ自力で出来る選手じゃない。上の人を見て勉強して自分にも取り入れたい」。関本塾に入門して気合みなぎっていたが、その後のトレーニング中に患部を痛めたと思われる。

 昨季は104試合に出場し、打率2割7分1厘。シーズン終盤は先発に定着し、今季もドラフト1位ルーキー伊藤隼、俊介らとの中堅レギュラー争いで有力候補と期待されていた。重要戦力が痛恨の出遅れとなり、和田阪神にとっても大きな痛手となるのは間違いない。まずは地道なリハビリが先決。若手ホープの1日も早い復帰が待たれる。

 ◆阪神の外野手争い

 右翼は2年連続で最多安打を記録したマートンが当確。左翼は今年で44歳になる金本が有力だ。苦しんだ右肩痛は、懸命のリハビリで克服しつつある。ここ数年で最もハードなトレーニングを積んでおり、復活に手応えをつかんでいる。柴田の故障により、中堅争いは混沌(こんとん)としてきた。1軍での実績がある浅井や俊介、即戦力ルーキーの伊藤隼が控える。平野は昨年にセンターを守っており、候補の1人。大和も外野の練習を積んでいる。