「熱いぜ!」プラス「せこいぜ!」で挑む。DeNAの中畑清監督(58)が24日、オープン戦初戦となる今日25日の巨人戦に向けて決意を表明した。巨大戦力と認める相手攻略のカギに執念を掲げ、たとえせこくとも隙をつく野球で勝負にこだわる姿勢を示した。就任以来、特別な意識を持ち続けた古巣との初対戦。キャンプの成果を測りながら、4年連続最下位から浮上するきっかけをつかむ。
監督就任から2カ月半。待ちに待った対戦を翌日に控え、中畑監督は少し照れ笑いを浮かべながら、古巣攻略のテーマを明かした。「せこい野球というか、せこいぜ!だね。まともにぶつかって勝てる相手じゃない。あまりに隙のなさ過ぎるチームだから、せこいくらいの野球で、隙を狙っていく」。
キヨシ流の表現に、打倒巨人の決意をにじませた。杉内、ホールトン、そして村田と大型補強を敢行した相手との戦力差は歴然。その現実を認めるからこそ、まずチームに求めたのは、戦う姿勢だった。「集中力、執念がどれだけ勝っているか。粘り強く、最後まで戦って初めて勝ち目が見えてくる」と力を込めた。
乗り越えなければならない壁でもある。4年連続最下位という低迷によって染み付いた「負けに慣れた空気」。そこからの脱却するため契機となることも望んでいる。「ここ(巨人)をつぶせば、うちの野球も成長できて、浮上するきっかけが見えてくると思う」。負け犬根性と自ら評した雰囲気を変えるため、キャンプインから声を張り上げ続けた指揮官。その成果をテストするための、格好の相手でもある。
求めるのはもちろんメンタル面だけではない。「せこさの一番は機動力。可能性をもった選手はいるし、使いこなせれば、嫌だなと思わせることができるかな」と、積極的な走塁を仕掛け、シーズンへの布石を打つ腹積もりだ。
「Gのマークに対する意識は強い。その意識を選手にも持ってもらいたい」という中畑監督。どんな手を使っても出塁する執念、何球かかっても抑える粘り強さ。そんな“せこさ”で、巨人に挑む。【佐竹実】



