DeNAは7日、本拠地の横浜スタジアムと7年間の使用契約を結ぶことに合意したと発表した。春田真オーナーと池田純球団社長が、同スタジアムの鶴岡博社長とともに横浜市役所を訪れ、林文子市長に報告。春田オーナーは「球場あっての球団であり、球団あっての球場。共存共栄し、ファンの皆さまに喜んでもらえるような環境を作っていければ」と、抱負を語った。

 契約内容も大幅に見直された。球団が入場料収入の25%を支払ってきた球場使用料は約半減の13%に引き下げられた。既存の広告収入は従来通り球場側に入るものの、新たに設置予定のリボン(帯状)広告は球団側の収入とすることも合意。球場外に開設予定のグッズショップの売り上げも球団側に入る。経営の重荷となっていた契約の見直しを実現したDeNA池田球団社長は「ウインウインの関係を築き上げていければ」と話した。

 両者の間で建設的な話し合いが進められ、ここ数年、進展がなかった契約問題を解決した。球場側は選手強化費の名目で支払ってきた3億円を廃止。電光掲示板やトイレなど老朽化が目立つ設備の改修に取り組むことになった。鶴岡社長は「去年までは(TBSホールディングスが身売りを検討していたため)同じテーブルにつけなかった。長期にわたって一緒にやっていける強力なパートナーができたので、大型の設備投資にも取りかかれる」と、笑顔で話した。