<オープン戦:DeNA2-0巨人>◇24日◇横浜

 本番ならお通夜だろう。巨人は国内チーム最後となるDeNAとのオープン戦で1安打完封負けを喫した。全体的に直球に押され、ボール球を強振した。原辰徳監督(53)が「貧打だね。今年の巨人軍は貧打。貧打巨人軍。貧打で戦うしかない」と反復するのも無理ない。8回1死、代打矢野の中前打がやっとだった。

 矢野以外で芯を食った打球は、7回、村田の右飛くらい。凡打内容に個人差があり、この日の結果=大ピンチと言えない。ただ各自の仕上がりにムラがあるため、打線のつながりを考えると一抹の不安はある。

 一方、個を信頼し、調整を最優先した結果でもあるから、このメンバーならば今は悲観する必要もない。進塁打の指示を出したり、バントや足技を用いたり。ベンチ主導で打開策を見いだす方法論を、3月の巨人は採用していない。新任の橋上戦略コーチは、オープン戦の位置付けがチームにより異なることを貧打の一因として挙げた。「個々に十分な力量があるチームであれば、調整に充てることは間違ってはいない。ただ、その中で調子の上がらない選手が何人かいる」と説明。「チーム単位で相手を攻略する成功体験を加えたい」と役割を再確認した。

 大人扱いするということは、シビアなジャッジをしている、ということでもある。1番坂本から、ボウカー、長野、4番村田と続く打線の骨格は固まった。原監督は「このメンバーで戦っていくんだから」で結んだ。25日には早速ミーティングがある。個を見極める時間は終わった。開幕までに力を束とし、昨季8勝12敗4分けと苦戦したヤクルト戦に臨む。【宮下敬至】