巨人が強力投手陣を擁する中日対策として「ゆる~いボール大作戦」を敢行した。9日、東京ドームで野手陣が急きょ打撃中心の特別練習を行った。ケージに入った打者は打撃投手が投じる約50キロの“遅球”を、打ち込んだ。ここまでチーム防御率1・09と12球団トップの投手力を持つ中日との3連戦を前にきっちりと対策を講じた。
8日の阪神戦は今季最多の13安打と当たりが出たが、開幕から極度の打撃不振に陥っていた。岡崎郁ヘッドコーチ(50)は「(1、2、3の打撃動作の中で)1、2を長くとる大切さは永遠に変わらない。打てなくなると、1、3になったりする。気が焦ったりしてね」と、チーム全体としてボールを引き付ける動作が欠如していると指摘。共通の傾向が現れていたことから、休養日を取りやめ確認、修正した。
約1時間半程度の軽めの練習だったが選手たちは一様に手応えを示した。打率1割7分6厘の村田は「大学時代にもやっていた練習。やっぱり(動作が)早くなっていた。後ろでためてというイメージ」。打率6分5厘のボウカーも「ステイバックして積極的にアタックすることを意識した。いい練習だった」と、浮上のきっかけをつかんだ。
最強打線のお披露目のときは確実に近づいている。原監督からは「まあ、明日は打つよ。吹っ切れてね。ツキまくるよ。ツクよ」と、全開宣言まで飛び出した。じっくり懐まで迎え入れ、一気に撃ち砕く。【為田聡史】



