<中日5-2巨人>◇18日◇ナゴヤドーム

 巨人が失策で自ら白星を手放し、中日に今季初黒星を喫した。3回1死三塁で先発デニス・ホールトン投手(32)が一塁側への投ゴロを、ベースカバーした野手との連係ミスもあって一塁へ悪送球し、先制点を献上した。今季16試合目で失策数17は、両リーグワースト。バッテリーと内野陣だけで15失策を犯している。投手に適時打を許すなど記録に残らないミスもあり、足もとを固める必要性を痛感させる1敗となった。

 難解な打球が転がった。3回だ。1死三塁、中日中田賢の打球は、一塁と投手の間、ボテボテのゴロだった。先発ホールトン、一塁手亀井がダッシュよく捕球にいった。二塁手寺内は、空いた一塁へとカバーに入った。ホールトンが捕球し一塁へ…投げようとしたが、寺内はまだベースに届いていない。亀井が戻ろうとした。亀井と寺内の間にできた空間に、慌てたホールトンが送球した。

 ボールはファウルゾーンを転々とし、ナゴヤドームでは非常に重い先制点が入った。失策はホールトンについたが、3者の動きにスムーズさを欠いた。勝呂内野守備走塁コーチは「寺内に確認したら、亀井と重なって、ホールトンが見えなかったと言っていた。声を出すなどして、亀井をしゃがませなくてはいけなかった。捕球の後の動きに、臨機応変さを欠いた」と説明した。

 三塁走者の生還を阻止するため、亀井がチャージをかけたまでは正解。その後の連係にミスが出た。この場面、打席の中田賢は2球目にバントの構えをし、内野陣に小さな揺さぶりを掛けていた。フィールディングが得意ではないホールトンに、一塁が本職ではない亀井の間にできたエアポケット。亀井は「すいません」と言葉少なに責任を背負った。

 今季16試合目にして、17個目の失策だった。柔軟なメンバー起用をするため、繊細な連係プレーには練習から一層の注意が必要だ。6回無死一塁では、森野の二ゴロで二-遊-一の併殺が奪えなかった。山崎の中前打を挟み、和田に1号3ランが出てジ・エンド。クロスゲームは今季の傾向として出ている以上、自軍の足もとを盤石にしたい。原辰徳監督(53)は頻出するエラーについて「そうですね…。それぞれがしっかり、反省してほしい」と注文を忘れなかった。【宮下敬至】