<ヤクルト2-0巨人>◇21日◇神宮

 言いたいことは、たくさんあっただろう。だが、巨人沢村拓一投手(24)は潔かった。「負けは負けですから」。初回に2失点こそしたが、2回から7回までは無失点に抑えて援護を待った。だが…。「チームプレーなので、抑えるときもあれば打たれるときもある。それは1年間、通してのことですから」と、打線に未練がましいことを言うことはなかった。

 1回の不用意さを大いに悔いた。ブルペンでは、調子が今季で一番良くないと自覚していた。引きずらずに試合に入るように自分に言い聞かせたが、先頭打者の田中に四球。「悪いなりに抑えるというのは頭にあったけど、そのまま上がってしまった」。4番バレンティンへの四球後、川端に初球の142キロを痛打された。「川端の安打はいかん。細心の注意を払わないと」と川口投手総合コーチ。前日20日までの3連敗中、得点は3試合で4点という状況だっただけに、先に2点を許した時点で試合が決してしまった。

 7回89球、4安打2失点は先発投手として及第点だろう。それでも沢村は「先頭に四球を出して自分で自分の首を絞めた」と、反省の弁だった。登板はまだ4試合。やり返す機会は、十分残っている。【浜本卓也】